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#145

Thu.03.02.2011
新年、あけましておめでとうございます。
節分前日に謹賀新年とか、しらけるブログで申し訳程度です。


先日、無事本誌の新年会も終えました。
ご来場くださったみなさん、本当にありがとうございました。
当日、お世話になったミクロコスモスのスタッフのみなさん、
ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。

どうせ他のスタッフは見てないので、ここで糾弾しておきますが、
編集部安田の新年会の仕切りはぐだぐだを超えた何かを感じました。
忘年会の幹事や結婚式二次会の幹事にも同様のことが言えますが、
彼らは「みんなに楽しんでもらうため」に汗水を流します。
なかには与えられた立場をまっとうするためになんとなく、
という人もいるんでしょうが、だったら最初からやらなければいい。
頼まれたから断れない、という状況もあるかと思うんですが、
だったら、最後までやりきって、それこそみんなに楽しんでもらうために、
なんとなくでもなんとなくなりの力を発揮せねば、痛手を被るのは目に見えています。


といった、内部紛争はさておき、最新号が発売しました。

cover145.jpg

今月は、クラブ・ミュージック・シーンが向き合わなければいけない
風営法問題について特集しています。


そもそもの発端は先月号の特集において掲載した、DJ LEAD氏の逮捕劇にさかのぼります。
当時、そのニュースが報道されたとき、編集部でも大きな話題になりました。
風営法という法律に関しては、おぼろげながら把握はしていましたが、
しっかりと調べて、内容云々を知ったのは今回の事件がきっかけでした。
(それ以前にも摘発ではありませんが、風営法違反による諸問題を
 見聞きしていたときに調べることもありましたが、今回のそれと度合いは違いました)

今回の特集を進行するにあたり、
事件の起きた大阪をはじめ、京都WORLDの一件の真相に迫る、
それ以外にも、本誌として何かできないかを模索し、
導き出したひとつの答えが、「専門家の見解を聞く」ということでした。
ツイッターなどでも協力を仰いだところ、
心を突き動かされる文面のメールが届きました。
それが、今回協力してくださった齋藤貴弘弁護士からのメールでした。

「クラブの場で素晴らしい経験をさせてもらってきた一音楽ファンとして、
 何か恩返しができないかと強く思っています」


これは今回の特集を進行するにあたり、とても心強い一言になりました。
「風営法を特集する」と一言で言っても、正直とてもデリケートな問題のため、
守ろうとする立場が、崩壊を招く結果を生んでしまう危険も孕んでいます。


「やっかみとかではないんですが、風営法違反を掲げるなら、
 なぜ他の店も取り締まらないのか? という疑問もありました」


DJ LEAD氏のインタビューからの抜粋ですが、
本誌がこの特集を掲載したことで警察、公安を刺激する結果になり、
すべてのクラブが風営法違反で取り締まられる可能性もある、ということです。

特集以前にも、いくつかのクラブ経営側に連絡をとり、
風営法を特集することの伺いを立てました。
前向きな気持ちで立ち向かいたいものの、風営法の壁は高い。
ほとんどのクラブが痛し痒しで経営を続けている。
それなら、決して後ろ向きではなく、前向きに立ち向かえる特集を行おう。
そこから様々な角度から風営法という法律と向き合いました。

現在ウェブを中心に風営法改案を求める署名活動も行われています。
その発起人である岡本拓也さんにも取材を試みたところ、快諾してくれました。
岡本さんが抱く思いは、本誌編集部となんら変わりありませんでした。


「クラブという場所を守りたい。他人任せにしていたくなかった」


「僕は一般人だし、なぜ僕みたいな立場の人間が署名活動の発起人なんだ? 
 と思う人がいるかもしれません」


と、岡本さんは続けましたが、
彼の行動は事実、たくさんの人の心を動かしています。
こういった動きが、クラブを守る大きな要因につながっていくものだと思います。


私は普段バカな内容しかポストしていませんが、
前月から今月の特集に至るまでは、風営法に関するツイートをポストしてきました。
賛同の声や応援メッセージなど、たくさんの声をいただき、
それが特集をよりよいものにしていこうとする動機にもつながりました。
ただ、なかにはアンチ、と呼んでいいものかわかりませんが、
事実を掲げて反論してきた方もいました。

内容は、

風営法による官公庁への許認可は行政書士の独占業務であり、
弁護士が行政書士の業務を行うには、行政書士会への登録が必要である


ということ。

私は、齋藤弁護士に行政書士としての業務に就いてもらったわけではない、
こちらが風営法に対する現状や打開策を、弁護士としての見解で話を聞きたい、
ということを伝えました。

それに対し彼は

実務をしたことにないのに、正しい見解が言えるのかと疑問に思います。
これこそ机上の空論と同じだと思います


と、さらに反論を重ねてきました。

齋藤弁護士は、通常の激務に追われているであろうなか、
今回、無償で協力を名乗り出てくれました。

クラブというクリエイティブな場所を守りたい。

行政書士の独占業務がどうだ、実務経験がなければ机上の空論だ、
今回のことの経緯も知らずに、ただ知っている事実を並べ上げ、罵る。


齋藤弁護士の取材日、彼の目は真っ赤でした。
きっとそれだけ業務に追われているんだろうと察し、
それでも2時間以上の時間を割き、弁護士見解の意見を話してくださいました。

取材後、疲弊する体に鞭を打ち、
わざわざエレベーターホールまで見送っていただき、
こう、言ってくれました。

これからも何かあったら協力させてください。
いつでも連絡をください。クラブを守りましょう。



確かに風営法は行政書士の独占業務ですが、
齋藤弁護士は、常日頃からクラブに足を運び、
クラブという場所のクリエイティブさを認知している。
それなら、弁護士という立場から、何か協力できることがあるかもしれない、
という気持ちで連絡をしてきてくれたわけです。

反論を述べてきた彼は、この思いを無下にする発言としか思えず、
正直、クソ不愉快でしたが、そこは真摯に対応しました。
ここで相手を煽って、今回の特集に傷を付けたくなかったからです。


私が担当したのは、それから数日後のDJ LEAD氏のインタビュー。
アポイントメントを取った際、LEAD氏が大阪在住のため電話インタビューを提案したのですが、
彼は「顔を見て話したい」と話してくれて、スカイプでの取材となりました。

取材を行う際、やはり電話よりも目を見て話せる対面が好ましい。
そこに真意を探れるものもあれば、たった一言で共有できる思いも生まれる。
LEAD氏がスカイプでの取材を申し出てくれたのは、正直とてもありがたかったです。

LEAD氏の取材も長時間に及びました。
発言すべてを掲載することは不可能でしたが、
彼の思いは、しっかりと誌面を通じて届けよう、と心に強く思いました。

あることないことを伝えるマスコミや新聞と違い、
本当のことを聞いてもらえる、伝えることができる機会を作ってもらえてうれしい。



今回の特集の本分は、まさにそこでした。
クラブ=犯罪者予備軍の巣窟、と思われることは心外極まりないです。
そこを払拭するところから始めなければいけない。

報道というものは、表面的なものばかりです。
例えば、殺人事件が起きたとする。
なぜ事件が起きたのか、双方の言い分、事件後のこと、
それらをすべて把握した上で「犯人が悪い」と審判する人は、ほとんど皆無だと思います。
正しいジャッジをしたいと思うなら、ことの経緯から細かく調べる必要がある。
与えられた情報だけを正しいもの、と思いたいのであれば、個性など必要ありません。
だからこそ、先述した齋藤弁護士への反論は、とても不愉快に映ったのです。


長々と書いてしまいましたが、
今回の特集は、敢行してよかったと思っています。
協力してくださったDJ LEAD氏、京都WORLDの中本さん、
署名活動の発起人である岡本さん、そして齋藤弁護士、
みなさんの力なしでは、本特集は行うことができませんでした。
心から、感謝しています。

クラブ・カルチャーを守る媒体として、
これからもやるべきこと、伝えるべきこと、
そして忘れてはいけない、面白いことを特集していきたいと思います。


今年もFLOORnetをよろしくお願いします。

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